国宝 伊能忠敬関係資料 概要・目録
更新日:2016年2月1日
伊能忠敬関係資料は、平成22年6月29日に重要文化財から国宝に指定された2345点の資料群です。
国宝に指定された資料は、地図・絵図類、文書・記録類、書状類、典籍類、器具類に分類され、忠敬の全国測量に関る資料のほか、孫の忠誨(ただのり)の資料も含まれています。
※国宝とは「国が指定する重要文化財のうち、世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝」と評価され指定された資料のことです。
地図・絵図類 787点
箱館付近図
彩色された伊能図、その元となった下図(したず)、測量経路の風景を鳥瞰図的に描いた麁絵図(あらえず)、各測量地から提出させた参考絵図などがあります。
伊能図の作成過程をうかがい知り、また各地の測量技術を明らかにできる貴重な資料群です。
文書・記録類 569点
寛政十二庚申蝦夷干役志 全
日本全国測量中の日記、山などの方位を測った山島方位記、夜に天体観測した星の観測記録、先生である高橋至時の御用日記、測量御用の辞令や先触、忠敬の孫である伊能忠誨(ただのり)が作成した星図などの資料です。
書状類 398点
伊能忠敬書状控
忠敬直筆の書状のほか、息子景敬、娘イネなどの親族、先生の高橋至時・高橋景保、尾形謙二郎や坂部貞兵衛など弟子たち、友人の江川英毅・久保木清淵や諸藩の役人との書状があります。
典籍類 528点
器具類 63点
量程車
地上測量の器具には、量程車や半円方位盤、象限儀(小)などが、天体観測の器具には、緯度測定に使う象限儀(中)、経度測定に使う垂揺球儀があります。
また、地図を作成する時に使った烏口や地図記号の印もあります。特に忠敬の孫の忠誨が使用した垂揺球儀もあり、国内でも有数のコレクションとなっています。
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