宅地耐震化推進事業（大規模盛土造成地）

市民の皆様に大規模盛土造成地の存在を知っていただき、防災・減災の意識を高めていただくことを目的として、「大規模盛土造成地マップ」を公表します。
今回、公表するものは国が業務委託により、条件に該当する谷間や斜面に広範囲の造成を行った地区（大規模盛土造成地）を地形図等から抽出し作成したものとなります。

国では、盛土造成地のうち、次の要件に該当するものを「大規模盛土造成地」と定めています。

1. 谷を埋め立てた造成地で、盛土の面が3,000平方メートル以上のもの
2. 傾斜地に盛土した造成地で、造成前の原地盤の勾配が20度以上、かつ盛土の高さが5メートル以上のもの

（出典：国土交通省「わが家の宅地安全マニュアル」）

大規模盛土造成地マップは、宅地造成前後の地形図等を比較して、大規模盛土造成地の概ねの位置や範囲を示したものとなります。地形図の精度や重ね合わせによる誤差もあるため、公表したマップより詳細な縮尺のものはありません。
また、危険度を示したものではありませんので、示された箇所が地震等の際に必ずしも危険というわけではありません。

地形図比較のイメージ

（出典：国土交通省「わが家の宅地防災マニュアル」）

条件に該当する区域を示した地図となりますので、マップは今回の抽出で該当する区域が確認された部分のみを作成しています。

A1．大規模盛土造成地マップは、概ねの位置及び種類を示したものであり、マップに示されている位置が必ずしも危険というわけではありません。

A2．大規模盛土造成地が入っていても、特別な手続きは必要ありません。

A3．マップの公表は、住民の皆様に大規模盛土造成地の存在に関心を持っていただくとともに、大規模な地震に備えて地域防災に対する意識を高めて、災害の防止や被害の軽減に役立てていただくことを目的としています。

A4．地形図を重ね合わせて、抽出しており、地形図の精度や重ね合わせに伴う誤差もあることから、より詳細な図面はありません。

市では地形図等から抽出された大規模盛土造成地について、国の示す要件に該当するか現地目視による確認調査を実施しました。今後は、大規模盛土造成地に該当する箇所について、対象盛土の経過観察を行っていきます。