シニア世代の低栄養予防
更新日:2024年7月23日
高齢者は低栄養になりやすい
元気の源は「おいしく食べられること」でしょう。
しかし、加齢とともに歯や口腔の機能低下や食欲不振、病後の体力低下などで食事が思うようにとれず、体に必要な栄養素が足りなくなることが少なからずあります。
低栄養が続くといろいろな病状が更に悪化し、寝たきりなどの介護が必要な状態になってしまいます。
早めに気づいて食事を見直し、元気を取り戻しましょう。
やせてきたら要注意!
体重の減少は、低栄養を発見するための指標になります。
6か月間に2キログラムから3キログラムの体重減少があったら要注意です。
毎日バランスよく(主食・主菜・副菜を組み合わせる)食べているのにやせてきた場合は、医師に相談しましょう。
しっかり噛めますか?
歯や口腔機能が低下すると食べられる食品が決まってしまい、いろいろな栄養素がバランスよくとれなくなって低栄養になることがあります。
若い頃から定期的に歯の健診を受け、いつまでも歯の健康を保っておくことが大事です。
何を食べたらよい?
3食しっかりとりましょう
● 欠食により、1日に必要なエネルギーやたんぱく質、ビタミンなどが不足してしまいます。
主食・主菜・副菜を組み合わせて食べましょう
● 主食はご飯、パン、麺類
● 主菜は魚、肉、卵、大豆製品のおかず
● 副菜は野菜、きのこ、芋、海藻のおかず
いろいろな食品を食べましょう
● 多様な食品を組み合わせて食べることで、必要な栄養素をまんべんなく摂取することができます。
少しの工夫で栄養アップ
一度に少しの量しか食べられない
● 食間に「間食」をしましょう。間食はお菓子だけではありません。
《フルーツヨーグルト》ヨーグルトを加えることでたんぱく質がアップ
《きな粉入り蒸しパン》蒸しパンを作る時にきな粉を入れるとたんぱく質がアップ
カステラやプリン、アイスクリームもよいでしょう。鉄分が強化されたチーズなどもありますので、食事の好み(偏り)に合わせて間食も入れていきましょう。
買い物や食事の支度が大変
● 冷凍やレトルト食品、缶詰などをストックしておきましょう。
● 充填豆腐(いろいろなサイズがあります)や納豆、サラダチキン、練り製品、温泉卵などはメインのおかずを作るのが大変な時に役立ちます。
● 野菜や芋、海藻のおかずも下ごしらえが大変でしょう。すぐに食べられるところ天や味付きもずく、ひじきの煮物、冷凍の焼き芋などがあれば重宝しますし、乾燥野菜(切り干し大根など)、冷凍の南瓜やほうれん草はすぐに調理ができます。
栄養が強化された食品について
高齢者向けの栄養が強化された食品(ドリンクやゼリー、ご飯など)は、工夫しても食が進まない時やバランスよく食べられない時に使うことができます。
栄養が強化された食品は、少量でエネルギーやたんぱく質、ビタミンやミネラル類を効率よく摂ることができます。
食事が食べられることが基本ですが、まずは必要な栄養を補給し、体力低下を防ぎましょう。
充填豆腐の例
栄養が強化された食品の例
「おいしく食べて低栄養予防!」パンフレット
東京都健康長寿医療センター研究所ホームページより参照
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