文化財講演会「香取神宮文書とは何か?」を開催しました

更新日:2026年10月6日

令和8年度第1回文化財講演会「香取神宮文書とは何か?」を開催しました

 香取市に所在する多くの指定文化財等への関心と、文化財の保存、活用について理解を深めていただくため、令和8年度第1回文化財講演会「香取神宮文書とは何か?」を9月26日に開催しました。いぶき館多目的ホールで開催し、約140名の方にご参加いただきました。今回の講演会は重要文化財答申記念と市制20周年記念を含め、3部構成で実施しました。

 第1部では、香取神宮文書の概要(基礎編)として、基調講演「関東を代表する中世の古文書群 ―重要文化財“香取神宮文書”―」と題し、講師に香取文書研究の第一人者である鈴木哲雄氏(元都留文科大学教授ほか)をお招きし、香取神宮文書はどういったものであるかについて、ご講演いただきました。
 経緯や所蔵内訳、文書の具体的な内容など、多岐にわたる要素を含む香取神宮文書について、ご自身で調査された多数の写真等を交えて、丁寧にご解説いただきました。
ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。鈴木先生レジュメ(PDF:273KB)

 第2部 香取神宮文書の保存と活用(応用編)として、香取神宮文書を通じてわかることについて、お二方からご報告いただきました。
 まず、「香取文書から香取神宮神幸祭(御船遊)の意味づけの変化を考える―あわせて八龍神について―」と題し、木村 修氏(香取市文化財保護審議会会長ほか)からご報告いただきました。
 現在の式年神幸祭のルーツとなった中世の神幸祭の動向や、かつては位置づけのあった八龍神像についてお話しいただきました。

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。木村先生レジュメ(PDF:228KB)

 続いて、「幕末維新期地域文人の香取文書調査と保存」と題して酒井右二氏(伊能忠敬翁顕彰会ほか)より、ご報告いただきました。
 江戸時代後期から、公的機関や地元文人らにより香取文書の調査が行われており、同時に保存の処置も行っていました。そうした地域文人の動向について、お話しいただきました。

ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。酒井先生レジュメ(PDF:596KB)

 最後に、第3部 香取神宮文書のこれから(展望編)として、クロストークと質疑応答を行いました。
 コーディネーターとして平野功氏(香取市文化財保護審議会ほか)をお招きし、ご講演いただいたお三方のほか、香取神宮より雪松直氏(香取神宮宝物館館長ほか)を交えて、壇上でお話を展開しました。
 講演内容の振り返りのほか、香取神宮での取り扱いや、今後の展開などについて触れていただきました。

 今後、これまでの香取神宮関係者や地域文人の思いを引き継ぐべく、香取神宮宝物館のリニューアル(令和9年秋以降)や、資料の保存修理等を通じて、香取神宮文書の保存と活用を図っていく見通しです。

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