文化財講演会「香取市の古墳」を開催しました

更新日:2021年3月12日

香取市文化財保存活用地域計画作成事業

令和2年度第1回文化財講演会「香取市の古墳」

 令和2年11月7日(土曜日)、香取市文化財保存活用地域計画作成事業の一環として、香取市に所在する多くの文化財や史跡等への関心と、文化財の保存、活用について理解を深めていただくため、文化財講演会を開催しました。
 80名を超える申し込みがあり、参加者の方には新型コロナウイルス感染症対策にご協力いただいた上で講演会を実施いたしました。

講演内容

 第1回講演会では、「香取市の古墳」をテーマに、犬木努氏(大阪大谷大学文学部教授)を講師としてお招きし、長年調査・研究を続けてきた城山1号墳出土の埴輪について、その研究成果を「城山1号墳の埴輪を読み解く」というテーマで報告していただきました。また、講演に先立ち、城山古墳群や三ノ分目大塚山古墳など市内に点在する古墳について、「香取市の古墳の概要」として市担当から報告しました。

 犬木氏の講演では、城山1号墳の埴輪には「下総型」と「非下総型」があり、粘土の分析結果、人物埴輪の顔の表現、表面に残る工具の痕跡などから、少なくても3つの工人集団の作と考えられることなどの研究成果が報告されました。また、形象埴輪(家・人物・動物など)の配列順序は、天皇陵と推定される今城塚古墳(大阪府高槻市)に原型があり、そこから全国へ波及していった中で、城山1号墳では配置の形態を変えながらも、その配置順序だけは踏襲している、という興味深いお話もありました。
 講演会に参加した方々は、熱心にメモをとったり、舞台に展示された埴輪の実物をカメラに収めたりする姿がみられました。講演後は多くの質問が寄せられ、盛況のもと講演を終えることができました。

新型コロナウィルス感染対策について

開催に当たっては、参加定員の抑制、座席間隔の確保、講演中の換気等の感染拡大防止対策を施したうえで実施しました。

参加者のみなさまには次のことについてご協力をお願いしました。

  • マスクの着用
  • 入館時の検温、受付簿でのお名前確認、手指消毒
  • 大声での談笑等を控える
  • 接触確認アプリ「COCOA」の利用

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