ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症ワクチンの定期予防接種
更新日:2022年4月1日
子宮頸 がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまへ
平成25年からHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の定期接種は、積極的勧奨をすべきでないとされていました。
令和3年11月専門家会議において、安全性について特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められ、国が積極的勧奨を再開するとしました。
接種に当たっては、ワクチンの有効性や副反応等についてご理解のうえ、体調の良い時に接種を受けてください。
積極的な勧奨の差し控えにより、接種を受ける機会を逃がした方(平成9年度から平成17年度生まれの未接種の女性)への接種については、時限的に3年間にわたり実施されます。4月中旬に対象となる方へ案内や予診票の送付を予定しています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性交渉で感染します。性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされているウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がんが増えています。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症予防接種について
ヒトパピローマウイルス感染症予防接種は、子宮頸がんの原因に最も関与の強いHPV(ヒトパピローマウイルス)の型である16型、18型などに効果があります。
定期予防接種のワクチンは2種類あり、公費で受けられます。どちらも3回接種しますが、接種間隔が異なります。
接種対象者
香取市に住民登録のある小学6年生から高校1年生相当の女子
- 令和4年度に中学2年生、中学3年生、高校1年生相当になる対象者には、令和4年3月に予診票を送付しました。
- 令和4年度に中学1年生相当になる対象者には、令和4年4月に予診票を送付しました。
- 小学6年生相当で接種を希望される方は、予診票を交付しますので、健康づくり課へ連絡してください。(香取市では、標準接種年齢である中学1年生から予診票を送付します。)
予防接種の効果
子宮頸がんに最も関与が強いHPV16型や18型等から感染を防ぐことがわかっています。性交渉によるHPV感染によって、ワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交渉経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。
ワクチンを接種してもすべてのがんを予防できるわけではないので、20歳を過ぎたら定期的に子宮がん検診を受けることが必要です。
接種後の副反応
主な副反応は、接種した部分の痛み、赤み、はれです。ほかに発熱、頭痛、筋肉や関節の痛みが出ることもあります。稀ですが、重い症状が報告されています。
接種間隔
ワクチンは2種類あり、同じワクチンを3回接種します。どちらも3回の接種が必要ですが、スケジュールが異なります。3回の接種を完了するためには、5か月から6か月かかります。
サーバリックス
1回目接種後、1か月以上の間隔をおいて2回目を接種します。3回目は、1回目の接種から5か月以上でかつ2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて接種します。
ガーダシル
1回目接種後、1か月以上の間隔をおいて2回目を接種します。3回目は、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて接種します。
(シルガード9は、定期接種の対象にはなりません。)
注意:新型コロナウイルスワクチンとの接種間隔は、どちらを先に受けても13日以上あけることが必要です。
接種場所
市内協力医療機関(PDF:76KB)
事前に予約をしてください。
市外で接種を希望される場合は、事前に健康づくり課に連絡をお願いします。
接種費用
無料
接種期限
高校1年生相当の年度の3月31日まで
必要なもの
予診票、母子手帳、健康保険証など
接種日に保護者が同伴できない場合は、健康づくり課へご連絡ください。
接種にあたっての注意事項
予防接種の実施においては、体調の良い日に行うことが原則です。お子様の健康状態が良好でない場合には、かかりつけ医等に相談の上、接種するか否かを決めてください。
また、以下の場合には、予防接種を受けることができません。
- 明らかに発熱(通常37.5度以上)がある場合
- 重篤な急性疾患にかかっていいることが明らかな場合
- 受けるべき予防接種の接種液によってアナフィラキシーを起こしたことがある場合
- 明らかに免疫機能に異常がある疾患を有する場合及び、免疫抑制をきたす治療を受けている場合
- その他、医師が不適当な場合と判断した場合
現在、妊娠している場合は、接種することに注意が必要な方ですので、かかりつけ医とよくご相談ください。
接種を受けた後の一般的な注意事項
- 予防接種を受けた後30分間は、医療機関で様子を観察するか、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
- 急な副反応がおこることがあります。接種当日は、激しい運動は避けましょう。
- 気になる症状や体調の変化があったときは医師の診察を受けましょう。
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(PDF:76KB)
予防接種による健康被害救済制度について
定期予防接種によって引き起こされた重篤な副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。予防接種健康被害救済制度(外部サイト)
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(PDF:1,273KB)
キャッチアップ接種
HPVワクチンの接種勧奨が差し控えられていた間に、定期接種の対象であった方々のなかにワクチン接種の機会を逃してしまった方がいます。このような方に、公平な接種機会を確保するため、接種の機会を提供します。
対象者
次の2つを満たす方接種の対象となります。
- 平成9年度生まれから平成17年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日から2006年4月1日)の女性
- 過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない
過去に接種した情報については、母子手帳などでご確認ください。
※HPVワクチンは合計3回接種します。過去に1回または2回接種したことがある方は、残りの回数の接種ができます。
接種可能な期間
対象となる方は、令和4年4月から令和7年3月までの3年間、公費で接種できます。
ワクチンの種類
対象となるHPVワクチンは、サーバリックス、ガーダシルの2種類です。
(シルガード9は、無料接種の対象ではありません。)
参考資料
厚労省 リーフレット HPVワクチンの接種を逃した方に(PDF:1,890KB)
HPVワクチンの接種を自費で受けた者に対する償還払いについて
積極的勧奨の差控えにより、HPVワクチンの定期接種の機会を逃した方であって、既に自費で接種を受けた方を対象に、接種費用の償還払いを行います。
対象者
次の(1)と(2)両方を満たしている者
(1)キャッチアップ接種の対象者のうち、定期接種を受けておらず、定期接種の対象年齢を過ぎて、HPVワクチンの接種(2価、4価ワクチン)を令和4年3月31日までに自費で受けた者
(2)令和4年4月1日時点で香取市に住民登録がある者
申請書類
- 申請書
- 接種記録が確認できる書類(母子健康手帳や予診票の写し等)
- 接種費用の支払いを証明する書類(領収書等)
- 接種を受けた方の氏名・住所・生年月日が確認できる書類の写し(住民票、運転免許証、健康保険証(両面)のいずれかひとつ)※接種を受けた方と申請者が異なる場合は、双方のもの
- 振込先金融機関の通帳又はキャッシュカードのコピー(口座番号等確認用)
注釈:接種費用の支払いを証明する書類が無い場合は、下記の「HPVワクチン接種証明書(領収書等が無い場合に使用)」に必要事項を記入し申請をお願いします。
HPVワクチン接種証明書(領収書等が無い場合に使用)(ワード:14KB)
償還額
接種費用の全額
申請期間
令和7年3月31日まで
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このページの作成担当
健康づくり課 保健予防班
〒287-8501 千葉県香取市佐原ロ2127番地 (佐原保健センター1階)
電話:0478-50-1235 ファクス:0478-54-7462
