かとり版「スローシティ」で持続可能なまちづくり

更新日:2025年9月10日

スローシティとは

 スローシティとは、イタリア発祥のまちづくりの理念のひとつです。地域独自の食、歴史や文化、職人の技などの「地域資源」を最大限に生かし、生活の質や持続可能性(sustainability)を高めていくことを主な目的とした総合的な取り組みと言われています。
 現代社会において、大量生産・大量消費・効率重視の都市化が推し進められ、地域固有の文化や生活様式が失われつつあります。こうした時代背景の中で、地域独自の資源と地域住民の暮らしを大切にする運動として注目されたのがスローシティ(イタリア語でチッタスロー)です。
 スローシティの運動は世界各地で取り組まれており、イタリアのオルビエートを中心に活動する国際連盟があります。令和7年9月1日時点では33か国307都市がスローシティに認定されています。

香取市シティプロモーション指針での位置づけ

 香取市は現在、隣接する成田空港の機能拡張による雇用や人口の増加、地域の発展に期待が集まっています。そこで大切なのは、地域の皆さんが育み、守ってきた地域の歴史や文化、地域行事、生活スタイルを「地域資源」として大切にしながら発展していくことです。
 香取市では、スローシティの理念の下、市内の多種多様な地域資源を「魅力」として再発見し、市内外に示していくことを、香取市シティプロモーション指針の柱の一つに設定しました。
 スローシティをキーワードに香取市での暮らしや魅力をブランディングし、発信していくことで、地域の皆さんが「香取市に住んでいてよかった」と思えるような地域への誇り・愛着を深めたり、香取市を市外の人に知ってもらったりすることを目的としています。

スローシティプロジェクトの活動

令和6年度

 慶應義塾大学SFC研究所と協定を締結し、地域の魅力の「再発見」に着手しました。SFC研究所でスローシティを研究する飯盛義徳研究室所属の学生が、市内各所でフィールドワークを実施。
 地域行事やまちづくり協議会の活動に参加することで、ソトからの視点で地域の活動の中にあるスローシティの要素や、地域資源について考えました。
 協定や学生の活動の様子は、広報かとり令和7年1月号の特集でも紹介しています。

令和7年度

 引き続き、SFC研究所飯盛義徳研究室の学生の皆さんと共にフィールドワークを実施。加えて、フィールドワークの中で再発見した魅力を市民の皆さんと共有すべく、発表・周知する取り組みを始めました(地域資源の「見える化」)。
 市内各所で学生の活動内容や成果を発表する巡回展を行う他、市民と学生がスローシティについて一緒に考えるワークショップの開催を予定しています。

香取市は「スローなまちづくり全国推進委員会」の準会員です

 スローなまちづくり全国推進委員会とは、スローシティ運動を都市政策の大切な理念として捉え、スローシティ国際連盟の加盟支援、国内のスローシティ都市の連携推進、スローシティ運動の実践と普及啓発を目指す任意団体です。
 香取市はこの推進委員会の準会員となっています。
 外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。スローなまちづくり全国推進委員会(外部サイト)のホームページでは、スローシティの認定を受けている宮城県気仙沼市や、群馬県前橋市・赤城など、国内のスローシティのイベントや取り組みなどを紹介しています。

このページの作成担当

秘書広報課 シティプロモーション推進室
〒287-8501 千葉県香取市佐原ロ2127番地 (市役所4階)
電話:0478-50-1204 
ファクス:0478-54-7140

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで