オオキンケイギクの栽培はやめて
更新日:2016年2月1日
和名:オオキンケイギク 学名:Coreopsis Ianceolata 科名:キク科 原産地:北アメリカ
オオキンケイギクは北米原産の多年草で、道のわき・家の近く・土手やあぜ道などで、5~7月頃にかけてコスモスに似た形状の鮮やかな黄色い花を咲かせます。
草丈は30~70cm程度あり、今では日本全国で野生化がみられます。
道沿い等に野生化がみられる
株元付近から束状に多数生える。多年草のため、2年目以降は株立ち状になる。
きれいな花だからといって、ご自宅のお庭や花壇に植えては絶対にいけません!!
オオキンケイギクは、かつて強健で冬季のグランドカバー効果が高く、花枯れ姿が汚くないとの理由で、緑化のための道路法面などに利用されたり、苗やワールドフラワー(wild flwer)等の名称で種子が自由に輸入販売されていたこともありました。
しかし、平成18年に旺盛な繁殖力で日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として法律により「特定外来生物」に指定され、栽培や移動等が原則禁止されています。
お庭等でみかけたときは、次の特徴を確認して、駆除にご協力をお願いします。
花の特徴
- 形状はコスモスに似ており直径5~7cm程度で茎の先端に1つの花を付ける。
- 花びらの色は黄橙色(おうとうしょく)で花の中央部も同じ色をしている。
- 花びらの先端は不規則に4~5つのぎざぎざがあり。
- その他、花びらの付け根が赤茶色をしたものや八重咲きになったものもあり。
花びらの先端に不規則に4~5つのギザギザがある。花びらの根元部分が赤茶色や八重咲種もあり。
葉の特長
- 細長いへら状をしており、一番幅がある部分の幅は1cm程度
- 葉の両側には荒い毛が生えており、葉の周囲はなめらか。(のこぎり葉はない)
- 葉は対生に生え、裂片は楕円形。
葉枝が対に生え、葉巾は約1cm程ある。
小葉または裂弁で、よくみると白毛が見える。
草丈の特徴
- 30~70cm程度。
駆除の方法
1 オオキンケイギクを確認
- 花・葉・草丈の特徴により確認する。
2 駆除の実施
- A案:簡単で効果的な駆除法:根ごと抜き取ってしまう。
- B案:広範囲の場合 :種子の拡散を防ぐ目的で地際で刈り取る方法もあり。
- C案:除草剤散布が可能な場合:除草剤による駆除も効果的。
3 駆除したものの処分方法
可燃ごみとして処分する
- A・B案:現地に2~3日しおれるまで置き可燃ごみとして処分する。
又は、飛び散らないよう袋などに入れ枯死させたのち可燃ごみとして処分する。 - C案:不要。
特定外来生物とは
外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されています。
指定されている分類は、10分類113種類に及んでおり、植物の他に哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類、クモ・サソリ類、甲殻類、昆虫類、軟体動物等が指定されており、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、器官なども含まれます。
出典:環境省ホームページ 特定外来生物同定マニュアル等より http://www.env.go.jp/nature/intro/4document/manual.html
このページの作成担当
環境安全課 環境班
〒287-8501 千葉県香取市佐原ロ2127番地 (市役所3階)
電話:0478-50-1248
ファクス:0478-54-1290