所信表明(令和4年6月市議会定例会)

更新日:2022年5月31日

 (令和4年6月市議会定例会より)

 令和4年6月香取市議会定例会が5月31日に招集され、定例会初日に伊藤市長が述べた所信表明は次のとおりです。
 本日ここに、令和4年6月香取市議会定例会を招集し、新たに市政運営に臨む私の所信の一端を述べるとともに、今議会に提案いたしました諸案件につきまして、その概要をご説明申し上げます。
 この度の市長選挙におきまして、市民の皆様のご選任により香取市長に就任し、5月10日に初登庁して公務を開始いたしました。就任前後には、自身が新型コロナウイルスの感染による陽性の検査結果ならびに自宅療養を経験し後遺症について、私自身はもとより、周囲からも心配の声をいただきました。幸いにして、現時点では、何の症状も見受けられず、先日は、神崎町のマラソン大会で10キロの部を完走でき、体力的にも身体的にも問題は無いと存じますので、まずは、本席にてご報告させていただきます。
 さて、香取市は、4月より一部過疎地域の指定を受けました。私は、厳しい時代の今こそ「この街をあきらめない!」という理念のもと、新たな変革と斬新な政策をもって市政に取り組む所存です。皆様のふるさと香取市をしっかりと見つめ、充実させ、特に、激甚化する災害への対策、未だ終わりの見えない新型コロナウイルス対策など、安心で安全な暮らしを実現・提供すべく努力してまいります。対応すべき施策は多方面に渡ります。複雑な課題も山積しておりますので実感として、あらためまして、その責任の重さに身の引き締まる思いです。新たな行政運営を進めるうえで、具体的には、5つの項目を重点項目として位置付け、その歩みを着実に進めてまいります。
 まず、1つ目は、「市民の声を踏まえた公有財産の適正な管理と運用」です。少子高齢化や人口減少に伴う税収の見通しなど、市民に最も身近な地方自治体、香取市の抱える現状をしっかりと把握し、併せて、既存施設の有効活用を図り、各地域への配慮に満ちた均衡ある発展を実現するには、地域の皆様との対話が必要かつ重要であると考えます。その合意形成のプロセスを大事にしながら、関連施策を進めてまいりたいと思います。
 2つ目は、「地域医療体制の充実と連携の強化」です。千葉県に対し、県立佐原病院の機能の拡充や小見川高校への看護学科設置に係る要望を行うなど、関係機関との連携を強化しながら、その充実について市民の皆様が安心できるよう、諸課題の解決及び関連施策の促進に取り組んでまいります。
 3つ目は、「給食費の無償化などによる子育て支援策の展開」です。これからの香取市を担う子どもたちが、元気で健やかに成長できるよう、養育する親族等の経済的負担を軽減するため、学校給食費の無償化や子ども医療費支援事業の充実のほか、孤独の「孤」を引用した「孤」育てとならないよう、地域やサークル活動等を通じて、脱「孤」育ての取り組みを具体的に進めるなど、様々な子育て支援策を展開してまいります。
 4つ目は、「農業支援施策と農作物ブランドの向上」です。私も香取市で農業関連分野に携わった経験があります。香取市には、優れた農産物がたくさんありますので、農産物はもとより、6次加工品の開発を含めた販売の促進など、ブランド化や魅力の向上を図るほか、新規就農、後継者対策を含め、農業者に対する各種支援策を講じてまいります。
 5つ目は、「違法な産業廃棄物の持ち込み禁止措置の実践」です。香取市内には、周辺環境に影響を与えている廃棄物等の投棄が散見されます。実情として、市民の皆様の訴えを伺いながら、千葉県及び公安委員会と密に連携し、違法な産業廃棄物の持ち込みや不法投棄が行われないよう、様々な手立てを講じることが重要と考えており、その一環として、適宜、再生土の持ち込み禁止を含めた条例の整備を検討するなど、あらゆる角度から、その実践に努めてまいりたいと存じます。
 このほか、近年のデジタル化や多様性をもつ社会への対応など、様々な手法を活かしつつ、先進的な取り組みに挑戦します。DX(Digital Transformation /デジタルトランスフォーメーション)の推進・充実は、進化したIT技術を浸透させ、活用することで、人々の生活をより良いものへと変革させる概念に基づきます。したがいまして、有効な自治体DXの考えや関連施策の導入により、行政サービス等の対応分野を広げながら、市民対応に係るワンストップ化や簡素化に繋げてまいります。また、国連が採択した2030年までの持続可能な開発目標SDGsについても、行財政運営や住民生活に、どう取り込んでいくのか、全庁的に各分野で検討し、計画的に対応してまいりたいと考えます。加えて、市政の情報発信力を高めるため、香取市の魅力発信を含め、地域プロモーション事業を展開するほか、観光や産業分野及びイベント等の情報に限らず、防災面などにおいて、市民の暮らしに直結した内容の精査と提供方法の工夫を凝らし、さらなる行政からの情報公開を進めながら、市民の皆様への説明責任を果たしてまいりたいと存じます。
 そして、何よりも大事な点として、私は、皆様のご意見に耳を傾け、地域に寄り添う政治、市政運営を基本姿勢として、市民の皆様にとって身近な市長として存在いたしたいと考えております。ぜひとも、様々な意見をお寄せください。皆様から寄せられた身近で実直な声を踏まえ、香取市の魅力や産物のトップセールスを対外的に実践し、香取ブランドを高めていくほか、他の自治体や民間、市民の皆様との連携を深め、この街で暮らす価値そのものも同様に高めてまいります。次世代へつなぐ、持続可能で魅力ある香取市づくりのため、一緒に進んでいきましょう。これから、皆様の一層のご支援、ご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

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