財政負担軽減と利便性向上の取り組みについて

更新日:2021年7月5日

 佐原駅周辺地区複合公共施設整備・管理運営事業は、総合評価方式による一般競争入札を行い、令和2年9月に施設整備業務及び維持管理・運営業務(15年間)を行う事業者が決定しました。本事業は旧清見屋跡地を活用した、中心市街地活性化を目的に、平成23年度から検討を始めた事業です。市民意見を取り込むため実施してきた市民アンケートやワークショップなどの経緯や、事業仕分けを受けての財政負担軽減と利便性向上の取り組みについてお知らせします。

複合公共施設整備に向けたこれまでの経緯

平成26~29年度 基本設計策定

 平成26年度から28年度までにかけて、旧清見屋跡地の利用に関し、市民アンケート等を実施し、市の中心市街地への賑わいの創出に加え、老朽化した図書館、公民館の建替えという課題を含め基本計画を策定しました。それらを基に平成29年度には、市民ワークショップ及び基本設計検討委員会において、施設の基本コンセプトを柱とした基本設計を策定しました。

平成30年度 市民事業仕分け

 市民判定人の皆様から、建設に係る初期コストやランニングコストの軽減を図るべきといった、将来に渡る財政負担を危惧するご意見を多くいただき、判定は「要改善」となりました。

令和元年度 2つの見直し

 市民事業仕分けでの「要改善」の判定を真摯に受け止め、コスト削減、及び将来を見据えた持続可能な行政運営を図るため、事業発注前にふたつの見直しを行いました。
 ひとつめは、基本設計の見直しとして施設の面積削減とテナントの導入を行いました。
 ふたつめは、事業手法の検討をおこないDBO方式を採用いたしました。

DBO(デザイン・ビルド・オペレート)方式とは

 民間事業者に施設の設計、建設、管理運営を一括で担わせる方式で、事業者が運営段階を見越して施設建設に携わることにより、業務の効率化が図られ、事業全体のコスト削減が期待される手法で、香取市では初の事例となります。

総合評価一般競争入札による事業発注

 複合公共施設の設計、建設、維持管理運営を行う事業者は、価格だけでなく技術点として、建物の機能や品質、またその後の維持管理運営などのサービス内容を総合的に評価し、最も点数の高い者を事業者として選定しました。

入札結果

施設整備業務(調査・設計含む)       3,435,960,000円

(1)調査業務           2,860,000円
(2)実施設計業務       135,652,000円
(3)工事監理業務        71,808,000円
(4)施工業務(建設工事費) 2,857,140,000円
(5)備品調達業務       368,500,000円

維持管理・運営業務(15年間・指定管理)   2,162,600,000円

(1)開館準備業務        20,966,000円
(2)維持管理業務       653,334,000円
(3)運営費         1,818,300,000円
(4)利用料収入見込基準額  △330,000,000円
注釈:維持管理・運営業務は事業者を指定管理者として指定し、事業期間中に事業者が 直接収受する施設の利用料見込額(利用料収入見込基準額)を差引くこととする。

財政負担軽減と利便性向上の取り組み結果

施設整備業務のうち建設工事費の推移


注釈:落札率(85.12%)は施設整備業務と維持管理・運営業務を合わせた全体の落札率です。

 市民事業仕分けの結果を踏まえ、将来的な財政負担の軽減、事業の更なる効率化を図るため、DBO方式による事業手法を採用しました。さらに基本設計から使い勝手を損なわずに、施設の規模と機能の見直しを行い、延床面積を約11%、建設工事費を約3.8億円削減し、令和元年12月に発注公告をしました。総合評価一般競争入札の結果、落札率は85.12%、建設工事費は基本設計時から比べ約17.1億円の削減となりました。また駐車場台数は、計画敷地を有効活用し40台増加となりました。入札の結果、車いす利用者用を含め195台となり、施設利用者の利便性向上につながりました。

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