カトリノ郷物語vol.24 リリアン
更新日:2017年5月1日
可憐な妖精 リリアン
広報かとり平成29(2017)年5月号に掲載された情報です
小川農園
小川 健太郎さん(三ノ分目)
カーネーション農家の2代目。山田・東庄で構成する水郷花き園芸組合に所属。8種類のカーネーションを栽培。
朝6時。背丈1・5mほどの伸びやかなカーネーションが咲き乱れるハウスの中で収穫が始まる。父から花作りを受け継いだ小川さん夫婦の朝は早い。
就農前は、都内の市場で花き担当を2年務めた。
「当時は、まだ赤が主流でね。全国から続々と花が集まる中、親が丹精込めて作った花が売れて行くのを見届けた時はうれしかったね」
花の大海のような市場で、趣向の変化を敏感に感じた。就農後、赤一辺倒だった花は8種類に増えた。
「主力は、“リリアン”です。小振りで淡いピンク色がかわいらしく、冠婚葬祭のシーンを選ばず使われています」
品質には定評のある小川農園だが、これまで何度も苦難に見舞われた。台風で2年続けてハウスが壊れたこともあった。また、出荷が最盛期を迎える時期に起こった東日本大震災では、断水と停電で大打撃を被った。それでも、親から受け継いだものをつぶしたくないと踏ん張ったという。復興した今は、道の駅でも鮮度のいい切り花を安価に販売している。
今後は、流行を押さえつつも、“太くてカッコイイ”白色に力を入れていくと言う。
カーネーション
主に市場出荷だが、妻と子どもたちが担当するミニ花束は道の駅さわらでも販売。
出荷前の色とりどりのカーネーション
鮮やかな色の花
可愛らしいピンク色のリリアン
凛として咲く白いカーネーション
のびのび育った花を収穫
出荷用に箱詰めされた真っすぐで長い花
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