カトリノ郷物語vol.30 胡蝶蘭
更新日:2017年11月1日
品格高き白胡蝶蘭
広報かとり平成29(2017)年11月号に掲載された情報です
有限会社香取洋らん園
千葉県洋らん生産者組合の副組合長で、来年からは組合長を務める。18棟のハウスで、胡蝶蘭10万株、カトレア1万株を栽培。特に切り花栽培は、全国でも5本の指に入る栽培規模。芸能人の葬儀などを扱う、都内の有名生花店からも信頼を得ている。
寒さが残る3月11日。春めいた日差しを浴びせ、天井窓を開け放ったハウスが大きく軋む。揺れとともに暖房が止まり、恐れていた停電となった。
「震災時は、大変でした。蘭はとても繊細で、ハウス内の環境では、3時間でも低温状態が続くと、白い花弁にたちまち黒い斑点が浮き出てくるんです」
その夜の気温はマイナス3度。昼夜を問わず、温度管理を徹底していた花が、一瞬でダメになってしまう。手動で天井を閉め、どうにかかき集めたストーブ10台で各ハウスを順に暖めながら難を逃れた。
全国ラン品評会で、幾度となく金賞を受賞しているが、受賞よりこだわりたいことがあるという。
「受賞はもちろんうれしいですが、最高の一品を作るより、お客様に喜ばれる高品質の蘭を時期を問わず、安定して栽培することに力を入れています」
花屋の信頼も厚く、切り花は皇室行事を専門に扱う花屋から指名を受け納品もしている。また鉢花も慶弔問わず人気があり、数ある胡蝶蘭の贈り物の中で、一番最後まで花が持ち、相手方に喜んでもらえたという知らせも多々あるそうだ。
贈る人への心に寄り添うような美しい蘭を作りたいと話す。
胡蝶蘭
全国ラン品評会で金賞を多数受賞。切り花栽培が8割を占めるがスタンダードな大輪やミニ胡蝶蘭の鉢花も販売している。
切り花の摘み取り
咲き誇った蘭
花屋の信頼も厚い白胡蝶蘭
大輪は薄いピンクもあり
ミニ胡蝶蘭も栽培
黄色いミニ胡蝶蘭も
ハウス内の蘭
真っ白な花弁
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