カトリノ郷物語vol.36 九十九里浜蛤酒蒸し
更新日:2018年5月1日
おいしさそのまま蛤 酒蒸し
広報かとり平成30(2018)年5月号に掲載された情報です
株式会社
創業218年のしょうゆやつくだ煮を扱う株式会社正上10代目。食のちばの逸品を発掘2017では、房総真鯛春子焼鯛めし・鯛茶漬が金賞受賞。意欲的に新商品の開発に取り組んでいる。 電話0478-54-1642
――生々しく、みずみずしく活きがよく。
真空パックにおいしさを閉じ込め、常温で3カ月も保存がきく。商品化まで、5年もの年月を費やしたという九十九里浜蛤酒蒸し。安定した供給をするため自社のいけすを構えたり、安全・安心に長期保存できる独自のパッケージの機会を導入したり、加瀬さんのこだわりと苦労は並大抵ではない。
正上では、江戸時代から続く舟運を利用し、しょうゆを卸していたが、水郷一帯に産する川魚を加工し、家伝として佃煮(わかさぎいかだ焼き)も造っていた。先代が初めて世に出したこの加工品を受け継いだ加瀬さん。独自の経営手法に挑戦するも軌道にのり始めたところで東日本大震災が発生。水郷一帯も風評被害に見舞われる。建物も被害を受け、もう駄目だと思った時、「たて直すのは僕の代までかかるかなぁ」とつぶやいた息子の言葉にはっとした。先人が築いてきたものを潰すわけにはいかない。買い手目線の商品で、確固たる土台作りをしようと、コンテストで賞を取ることを目指した。
「金賞を取るのが念願だった」と、蛤に続く鯛で金賞を受賞。続く新商品にも期待が膨らむ。
九十九里浜蛤酒蒸し
食のちばの逸品を発掘2015で銀賞を受賞。インターネットや店頭販売のほか、有名百貨店で贈答品として取り扱われる。
店内にはたくさんの加工品が並ぶ
県指定文化財の店舗
蛤酒蒸し贈答用
食のちばの逸品を発掘2017金賞受賞!
金賞を受賞した鯛めし・鯛茶漬
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