Top > 掲載記事一覧 > 2003年3月号広報やまだ 1ページ
やまだ広報
-2003年3月号-
畑での写真
小さい頃から家族と一緒に畑にでていた
ここでいろんなことを学んできた
それが自慢の野菜となって実を結ぶ
この満足感がたまらなくいい
「農業って楽しい!」
そんなとびっきりの笑顔と一緒に
この野菜をみなさんへ届けます

町の人口(2月1日現在)

11,465人

男 5,694人
女 5,771人

町の世帯数(2月1日現在)

2,973世帯


-3月号より−
1ページ目
農業からの挑戦・風土村に夢託す
2ページ目
できごとアラカルト
3ページ目
ひと−木村敦さん




「風土村」3月21日(春分の日)オープン

風土村の写真
農産物直売所
本格レストラン
店内店舗(インストア)
インターネット販売
宅配


農業からの挑戦

−風土村に託す−

「風土村」を立ち上げた農業者の横顔

 それまで個々に事業を展開していた農業者が、昨年8月に「有限会社 風土村」を設立。 本業を抱えながらの準備で忙しい日々が続く中、新しい事業にかける期待はそれぞれにふくらんでいる。

わくわくすることをやる、これが大事。

木邦彦さん(高野)
木邦彦さんの写真  「これから「風土村」が一つの発信源となりますから、我々にとってもここを介していろんな発信元が生まれてくる。 今は夢を描ける時代、ものすごいチャンスです」

ここができたら、農業の考え方が変わると思う。

木内道明さん(鳩山)
木内道明さんの写真  「今までは市場へ持って行って買ってもらうだけだったのが、これからはうまくいけば契約栽培も出来るし、 そうすれば農家も見通しがきくようになって安定経営につながると思うよ。 シルバー世代の中でも、こつこつ「風土村」に出荷するというのが生き甲斐になるってことだって考えられるんじゃないかなあ」

可能性を秘めた楽しみな拠点です。

木内博一さん(新里)
木内博一さんの写真  「すでに販売にきっちり目を向けた生産体系をつくらなくてはいけない時代。 販売のさまざまな形を提案していくことが、消費者サービスにつながると思います」

ここにきて自分で売ろうという意識が生まれた。

越川定勝さん(新里)
越川定勝さんの写真  「これまでは組合とかを頼ったら売れるってことだったから、ものを作って売るってことを知らなかったんだよね。 もう自分で売らなきゃ売れないという時代に来てるから、ちょうどいいタイミングだったな。「風土村」では、山田町にはこんなものがあるんだよ、 というのを是非見せたい」

山田町は流通面も、土もいい。結構条件はいいと思うんですよ。

菅谷幸一さん(南四ツ塚) 菅谷幸一さんの写真
  「山田町の農業って、あんまり元気ないから、その現状を変えたいって思った。今若い後継者が全然いない。魅力を感じてないってこと。 でも、口に入るものは国内産でなきゃっていう人は必ずいると思う」

直売所ができることで、周りの産業もうまいことになれば。

木内一さん(桐谷)
木内一さんの写真  「うちでもやっているけど、直売所というのはお客さんの反応がわかる、そこだよね。 梨の木は春に白い花が咲く、そんな風景も足をのばして身に来てくれたらいいかなあ」

作ったものをどんどん「風土村」に持ってきてほしい。

長嶋透さん(新里)
長嶋透さんの写真  「生産者の顔の見える販売方法は、それを口にする方から直接反応があるから、山田町の農産物は評価が上がるんじゃないかな。 真心のこもった美味しいものはきっと評価してくれるはず。 良いものが高い評価を受けるための窓口になればいいなって思います」

「風土村」
 鳩山の県道沿いに建設中の直売所とレストラン「風土村」。ここは、町内で農業を営む7人が共同で設立した 「有限会社 風土村」が経営する。「風土村」では、農産物や加工品を並べて売る、あるいはそこで食べてもらうだけでなく、 ここに集まったものを別の店舗で売ったり、流通業者へ卸したり、更には消費者へ直接届けるなどの販売もて手がけていく予定だという。
生産者と消費者の接点となるほか、地域の農家、商工業者、そして町民誰もがここを拠点に新たな産業を興せる機会をも提供しようというこの試み。 事業がどのように始まって、展開していくかを聞いた。

必ずここに情報発信拠点を作りたいと思った。

 早くに直売所の必要性を考えていた木内博一さんが、その立ち上げるきっかけを求めて役場の農政課に来たのは今から4年ほど前。 「そこで同じような考えを持つ木邦彦さんや木内道明さんを紹介されました。そのうち3人で定期的に集まるようになって、事業趣旨とか、予算、中長期のビジョンだとかを相談するようになった」 というのがそもそもの始まり。
 その後、国のアグリ・チャレンジャー支援事業(新たな農業事業を始める人を支援する事業)に手をあげ、事業が具体化する時、 若い農業後継者にも呼びかけて今の7人がそろった。 木邦彦さんは「全国でも生産者たちがこういう形で自ら名乗りをあげてやってきたというのは少ないです。「風土村」はビジネス上でも経済的に成功しなくてはいけないですが、 チャレンジャーとしての気持ちが備わっている人が加わってくれたというのが力強い」と仲間を語る。

生産者にはいいものを世に出すという責任がある。

   直売所の役割は、なんといってもアンテナショップ。消費者ニーズを収集し、その情報を生産者へ、あるいは生産者の情報を消費者へという発信が欠かせない。 直売事業の中心となる木内道明さんは「農畜産品だけでなく広く地場産品も売るし、加工品も手がけていく。岩手山田コーナーもあります。加工品も、どっかで山田町と関わりを持つというようなこだわりを持っていきたい」 と話す。ここでは町の産品を大いにPRできる。木さんは言う。「いいものを作ったら、それを世に出すという責任も生まれてくるんです」。

食べてもらってその価値を確かめてもらいたい。

   「風土村」の直売所構想には、早い段階でレストランも組み込まれていたという。飲食事業について木さんは「食品というのは食べてもらって、それで価値を知っていただくもの。その食材をどんな風に食べるんだろうか、 ということもここで提案したい」と話す。

今まであった流通の距離を近づかせるのが役割。

 なにより「風土村」の特徴は外販事業にある。その中心、木内博一さんは言う。「「風土村」へ大根を500本持ち込んでも1日50本しか売れないとする。けれどあとの450本は新しくつくったルートで販売する。 そんな新たな生産・流通体制づくりというものがここで出来るんです」
 そして今の時代に欠かせないのがインターネットの利用。「ITを使って全国に情報を発信する準備を進めていますが、こういうスタイルというのは、他にはないんだよね」 と話す木さん。ナンバー1をねらえる、と確信しているという。

サラリーマンに兼業農家になれと勧めているんです。

   そもそも「風土村」を立ち上げた根底には、地域をもっと元気にしようという思いが7人全員にあった。
 木内博一さんは「町には、勤め人だけど漬け物、煮物を作らせたらうまいという人がいる。それも商品として提供できるんです。 だから兼業農家になりませんか?と提案しています。今言われているスローフードというのは、その人の愛情とか、もの作りへの思いがぎっしり詰まった商品のことを言うんです。それを発掘したい」と言う。 いいものが生み出されれば「風土村」のネットワークをいかした販売が可能になり、そこに新たなチャンスも生まれるのだと力説する。

風土はフード、そして山田の自然。

 この「風土村」の名前の意味を、名付け親の木内博一さんは「フード(FOOD)は食べ物、また風土はその土地柄を表している。食と心地よい風、土の香りを組み合わせた」と説明。文字どおり「風土村」のキーワードは 「自然で生み出される素材へのこだわり」。この素材を柱に、」これから風土村ブランドの開発や消費者交流など、次々と事業を展開していく予定だという。
 「風土村」の存在価値を木さんはこうまとめる。 「ここをみんなで使ってやろうという思いの分だけ「風土村」は強くなる。そうしたらこれから夢を持てる職場ができ働く人も活性化できるんだと思います」。



生産者に聞きました

八木晃一さんの写真
八木晃一さん(神生)
地元の人も行くんだろうけど顔がわかるだけに難しい。へたなものは出せないですから。

「色々作ったもので余裕があれば出せるようにしたい。売れる、売れないがわかるし、消費者の声も聞こえてくるのかなと。家族で作っているおいしい野菜を食べてほしいですね」


竹蓋元治さん・奈津子さんの写真
竹蓋元治さん・奈津子さん(仁良)
新しい出会いの場になっていくんでしょうね。デザート系があると若い人にも楽しめそう。

元治さん「売れるもの、金額、束の大きさを自分で設定するということですよね。難しいところもありますが、 風土村のイベントなどで買う人と直接交渉できることを期待しています。」
奈津子さん「レストランや惣菜に興味津々。野菜中心のヘルシーなものがあればいいですね。惣菜はコンビニとは違う特色を出してほしい」

野洋彦さんの写真
野洋彦さん(高野)
お年寄りが少しづつ持って行っても並べられる、そんな所になるといいんじゃないかな。

「今は売れる量が限られるので、確実にこれくらいは売れるというのがわかれば、規模を拡張できるのかなあ。試しに作った珍しい野菜を、かごで持って行って並べられるといいですよね」

飯島健寿さんの写真
飯島健寿さん(長岡)
一家全員でやっている、このあたたかさが伝わる販売をしていきたい。

「今どこに行っても直売所があるから、わざわざ山田町に行ってみたいなという気持ちにさせたいですよね。 そうして、みんなで農業を盛り上げていけたら楽しいですよ」


元気市でインタビュー
「風土村」ができるって知ってますか?

平津美智子さん・愛也さん親子の写真
「近くの道の駅にはよく行くんです。山田にも、生産者がしっかりとわかるものが並ぶ直売所ができるというので楽しみです。家族で行ってみようと思っています」(神生・平津美智子さん・愛也さん親子)

「人をどう集めるかが大変だと思う。目玉が欲しいよね。今はどこにでもあるから」(小見川町・男性)

「できたら便利だと思うよ。野菜とか乳製品とか、地元で作ったものは安心だと思うから」(古内・男性)

「安ければ、わざわざ行く人もいるんでない」(仁良・女性)

「場所はいいよ。行ってみようかな。泥ネギとかそのまま並べたら?」(旭市・男性)

「常にそこに山田町の特産品があるとわかれば行くんじゃないかな。どこにでもあるものを並べてもだめだと思う」(小見・男性)

「活性化にもなるし、車の通りもあるので、山田町の宣伝になっていいんじゃないかな。」(長岡・男性)

「レストランは田舎料理で、例えば何々は健康にいい、という宣伝もできるのでは?」


2ページ目に進む 3ページ目に進む