三菱銀行佐原支店旧本館保存修理工事報告書

　三菱銀行佐原支店旧本館は、大正3年に川崎銀行佐原支店として建設された煉瓦造の洋風建物であり、平成元年に当時の三菱銀行から佐原市に寄贈されました。平成3年には、地方都市に普及した建築として優れ、貴重であるとして千葉県の有形文化財に指定されました。
　平成23年の東日本大震災により、壁の一部に亀裂が生じたことなどから、長らく休館の措置をとってまいりましたが、内外観の意匠を極力保存する耐震補強工法を採用するとともに、創建当初の姿へ復原するため、令和元年度から保存修理工事を実施し、令和4年4月より11年振りとなる一般公開に供することができました。
　この報告書は、その保存修理工事の記録を後世に伝える目的で刊行したものであり、今後の文化財建造物修理の資料として広くご活用いただければ幸いです。

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三菱銀行佐原支店旧本館保存修理工事報告書(PDF:41,632KB)